1日2食で気持ちイイ

株式会社quantum

執行役員 VP of Creative / Creative Director

川下 和彦 様


(菊池)

話は変わりますが、「食」について感じていることはありますか?


(川下氏)

またまた漢字の話になるけど、「食」とは人を良くするって書くよね。

何を食べるかどう食べるかによってヒトの性格や肉体が形成されていくと考えています。

1日3食食べるのが正しいことなのかって考えたりしています。


資本主義的にいうと、たくさん回数食べて貰った方が企業には良いことでしょうが、

人の代謝からして毎日3食を食べ続けることが正しいことなのか、

例えば、歳とともに2回になってもいいのじゃないかとか、

その日のコンディションに応じて回数を減らしても良いのじゃないか、

体操の内村選手は1日1食であれだけの結果を残しているので、

いろんな食の在り方があって良いのではないかと思っています。


(菊池)

なかなかの切り口でびっくりしました。


(川下氏)

思い込みだと思いますね。

コロナ禍で、毎日満員電車に乗って会社に行かなければならないこと、

これだけリモートが普及しているのだから

毎日会社にいく必要がないことに気付きました。

当たり前だと思っていることが、実は当たり前じゃないんです。


(菊池)

今、仰ったことが新規事業を進めていくための切り口、

きっかけになっているように思います。


(川下氏)

今僕は1日2食ですが、むっちゃ気持ちいいですよ。

健康であるのは、2食にしているおかげくらいに思っています。

お昼に炭水化物を摂ると、血糖値が上がり眠くなるので生産性が落ちると思います。

軽い飢餓状態になっている方がパフォーマンスは良いし、

晩御飯が楽しみに思えたりします。


(菊池)

私も一度チャレンジしてみようかな。


(川下氏)

初めの頃は、お昼に食べる量を減らしたり、お米を減らしたりしていましたが、

今は無い方が楽です。

また、以前からスマホに入れている万歩計のアプリを活用して、

運動不足になっていないか常に確認しています。

コロナになって歩いていない人が増えていると思いますよ。


(菊池)

私は片道2時間かけて通勤していた生活から、ほぼ通勤時間ゼロになりましたから、

その点はすごく気を遣っています。

毎日散歩し、日々体を動かすように意識しています。

でも、今回最も驚いたことは、1日3食に疑問を持つということです。


(川下氏)

2食にした場合、どんな食事がよりハッピーになるだろうと考えることで、

新しい生活様式や食習慣を提案することができ、

今までにない商品が生まれると思います。

人間って無意識のうちに刷り込まれていくので、無意識のうちに頭のOSができてしまう、

それが普通に思うんだけど、実は野生の頭で考えると

これって本当に当たり前でいいのかことに結構気づきます。

コロナで露呈したところがあると思います。


(菊池)

私は今、主に原料商社さんがB to Bする場合の橋渡し的なお仕事をしていますが、

将来こういうモノがあったらいいなということを自由研究的に進めています。

当然ながら、自分一人ではどうにもならないので、アイデアを形にするべく、

その道のプロフェッショナルな方々とディスカッションしながら、

パートナーを探したりビジョンを描いたりしています。


今日、川下くんの話を聞いて、将来日本だけでなく世界に広げていきたい

モノが生まれたら、また相談したいなと思います。

やっぱり、その道のプロが集まったとしても、事業を拡大する場合、

全体像を見据えてプロデュースすることがとても重要だと思います。

そうでないと今の世の中、一瞬にしてひっくり返されてしまいます。

是非その際は、力を貸してください。よろしくお願いします!!


(川下氏)

こちらこそよろしく。楽しみに待っています。


株式会社quantum https://quantum.ne.jp/



東洋経済オンラインなどで連載を持つほか、

著書に『勤トレ 勤力を鍛えるトレーニング』

『コネ持ち父さん コネなし父さん』

(共にディスカヴァー・トゥエンティワン)、

放送作家のたむらようこさんとの共著

『ざんねんな努力』(アスコム)などがある。

※『ざんねんな努力』は、2021年1月

『がんばらない戦略』に改題、再出版予定。