作り手のエネルギーがわかるんです。
一級建築士事務所わびすき 代表 で、
NPO法人タビスキ 代表 でもある奥田 智恵子さん
と引き続きリモート対談をお楽しみください。
(菊池:以下K)
ここから「ちい(奥田さんの愛称)」って急に呼んで、砕けた話をしようと思いますが、大学時代に印象に残っていることはありますか?
(奥田様:以下O)
入学した時に、クラブBOX(部室)の前にEDGEXのメンバー3人(菊池さん、SADAさん、イナバーン?か藤井さんか?)が音楽を鳴らしていて、革ジャンにブーツで「いかついけどカッコいい」と思って、近寄って話しかけたら「今みたいなこんな感じの・・・」
(K)
わはは、確かに365日ウエスタンブーツ履いていましたね。
(O)
キャラが濃すぎて、注目せざるを得ない。けど、フレンドリーな菊池さんだったので、音楽サークルに入部させてもらいましたー
(K)
大学自体が、全体に大人しめの人が多くて、そういう意味では「ちい」達のグループもド派手な感じで、目立っていましたよ!
(O)
今回ご縁があり、久しぶりの菊池さんでしたが、相変わらずで安心しました。
(K)
そういや、旦那さんの「奥ちゃん」もキャラが立ってましたね。
(O)
ベルボトムにブーツで、マッシュルームカットでした!
(K)
いい意味で、ギター小僧って感じで、独特のオーラを出していたな〜
ギターを弾く元祖!?奥田さん(右)
マイクを持っている筆者(左)
(O)
最近、長男がギターを始めて、超嬉しそうに教えていますよ。
(K)
僕は働き始めてから、友人・知人の結婚式で弾き語りする以外は、全くギター触ることなくて、、、コロナ禍に埃まみれのギター出してきて、ちょっと触ってみましたが、ゴルフをやっているせいか指が太くなり、弦が上手く押さえられなくなってました(笑)
話がだいぶ脱線したので、本題に戻りますが、時代も流れて、テーマも変わってきていますよね?
(O)
建築業界で今抱えている問題の一つに「空き家」問題があります。今ストックされている住宅をいかに活用するか? 人口が減少していく中、必ず家は余ってきます。
日本人は新築に住みたがりますが、ヨーロッパは古い家の方が価値があります。日本は戦後、スクラップアンドビルド(scrap and build)の文化になってしまいました。とにかく、早く安くで建てて、古くなったら潰す。およそ建物の限界が50年程度ですが、ヨーロッパなんかですと築何百年ってことが珍しくありません。本当は昔の日本もそうだったんですよね。
原点回帰して、残していける日本の風土にあった建物を造る、もしくはリフォームして住み続けるってことをやっていかないといけないと思います。
(K)
ちなみに今回リフォームしてもらっている弊社はどんな感じでしょうか?(笑)
(O)
(大笑)そうですよ、大切にしてくださいね。
お仕事を重ねてくると大体家に入った時、作り手のエネルギーがあるかないかって分かるんです。失礼なんですけど、いわゆる建売りの家に入ると場のエネルギーが少なく感じます。菊池さんのところ行ったら、建てた人の執念すら感じます(笑)。もちろん良い意味ですけど、すごく拘って、いいものを使って、思いが込められていて、、残念ながらその人は長く住めなかったらしいですけど。
ですから大切にされたら良いと思います。
(K)
ありがとうございます。
まだ数週間も住んでいませんが、作り手の拘りを至る所に感じています。この場所で、日本の食文化の素晴らしさを未来の子供たちに継承していけるよう頑張っていきます。
最後に、番宣って訳じゃないですが(笑)、「タビスキ」についても教えてください。
(O)
「タビスキ」はライフワークとして始めたNPOです。前にもお話ししましたが、学生時代にバックパッカーとして世界を周る中で、日本では考えられないような理不尽なことが起きていることを目の当たりにしました。
教育に恵まれた私たちとそうでない人がいる、教育、貧困、内戦など、、、
若い頃に自分には何もできなかったので、
「行けば地球が良くなる旅」をテーマに、スタディーボランティアツアーを国内、国外で企画するNPOを立ち上げました。現地の方から様々なことを学び、ボランティア活動を通して価値観が変わり、行動が変わる きっかけになればと考えています。
(K)
SNSをきっかけに弊社のリフォームをお願いしましたが、大変刺激的で貴重なお話を聞くことができて感動しています。これからも家族ぐるみで長―いお付き合いが出来ればと思います。今日はありがとうございましたー
NPO法人 タビスキ https://npotabisuki.jp/