育毛に『食』が重要
前回に引き続き、カリスマ美容師から育毛コンシェルジュを行う橋本様との対談です。
hairhythm オーナー
JSL(日本頭皮環境改善研究所)理事
育毛コンシェルジュ 橋本 光弘 様
(菊池:以下K)
美容院の分業が進んでいる中、育毛に目をつけたのは大きかったですね?
パーマや毛染めは生涯しない人もいますから。
(橋本様:以下H)
育毛に関しては3人に1人何かしらの悩みを抱えているそうです。
何がびっくりするかというと、育毛の相談に来る人は毛があります!
皆さん、抜け始めたから来られるんです。
病院に行ったら、まだまだ毛ありますよと言われ、色々行かれて、
うちに来られた時、私が髪を触って、髪の毛軽くなっていませんか、質量が落ちていますよね?
って言うと、ようやく分かってもらえたって言われます。
コロナになって、看護師さんと学校の先生のお客様が増えましたね。
ストレスが大きな原因だと思います。
(K)
頭皮や髪の毛のケアという視点だけではなく、
食生活や睡眠など日常生活の改善ということも大切になってきませんか?
(H)
まさにその通りです!
育毛を学ぶ段階で、食に関するレクチャーも受け、その後自分で勉強しています。
勉強すればするほど、育毛に「食」が一番重要であると考えています。
(K)
食品研究開発所の出番がありそうな話ですね(笑)
WEBセミナーとかしましょうか!?
(H)
ホンマやね〜。ギャラ次第ですけど、今度頼もうかな(笑)
育毛をしていく中で、食べて欲しくない食材がいくつかあります。
例えば小麦粉を摂取すると毛が抜けやすくなります。腸の内側にダメージを与えるという、、、
(K)
欧米人に多いセリアック病ですね。
(H)
その通りです。
テニスのジョコビッチも小麦粉の摂取をやめて世界ランキング1位になりました。
パン屋の息子なのに。
2週間ほど小麦を抜いて体調が良ければ抜いたほうが良いんです。
(K)
大抵の食品に入っていますよね?
(H)
消化の観点から、スローな食品、ファーストな食品とあり、
消化にどの程度時間がかかるか、
野菜は消化が早いファーストな食品なんですが、小麦はスローです。
この二つを同時に摂取すると消化に余計に時間がかかるそうです。
そこで16時間食事を摂らない時間を設けるよう指導しています。
基本的に10時間あれば、消化の良し悪しに関係なく消化が完了すると言われています。
そこに体が勝手に回復していくオートファジー機能を働かせるための6時間を設けます。
当然ながら睡眠している時間も入れる事ができるので、
例えば8時間寝る場合は、起きてからの4時間と就寝前の4時間に食事を摂らないようにします。
この16時間食べないということが難しい場合は、
消化に時間のかかる小麦を抜きましょうという指導をしています。
牛乳もあまり好ましくありません。
(K)
ということはパンと牛乳という組み合わせは良くない?
(H)
あくまでも毛の観点から言うと、そうなりますね。
さらに油と砂糖が入ったクッキーは非常に良くないですね。
育毛を始めるにあたり、まずカウンセリングを行い、食生活や生活習慣について確認します。
若い時からの生活習慣の積み重ねがとても重要で、
例えば脂っこいラーメンを頻繁に食べていた、とかなると頭皮に影響しやすいです。
(K)
歳を重ねて、最近髪が細くなってきたと感じるのは、
若い頃からの食生活の積み重ねと考えれば良いのですね?
まさに食生活を指導する美容師なんですね。
(H)
ヒト幹細胞溶液とかありますので、毛を生やすことは難しくないですが、
抜け毛を予防するためには生活習慣を改善する必要があります。
でもやっぱりパスタは食べたいって人もいらっしゃるので、
16時間空けるという方法を取られるお客様が多いです。
人間の脳は、昨日と同じことをしたいと思うらしく、
新しいことを始めるということにストレスを感じるようです。
ですから、2、3日はしんどいですが、慣れてくると案外普通になってきます。
いかに習慣づけられるかというテクニックが必要になってきますね。
例えば、朝起きたら、必ず服を脱いで体重計に乗るって決めます。
そのデータをBluetoothでスマホに記録するように設定しておきます。
体重計の横には必ずスエットスーツを置いておき、
それを着たら、筋トレしないといけないとか(そのデータもスマホに連動)
日課に組み込んでしまうと、今度やらないと気持ち悪くなります。
お腹空いたら、ナッツ(塩分のない)食べることを推奨しています。
あとお茶を控えて、常温の水を摂るように指導しています。
1日2リットルで健康に、2.5リットルでやっと育毛となります。
冷たい水は、腸が体温まで温めるためにエネルギーを使います。
腸が元気に活動を行うことが頭皮や髪にとても重要なんです。
(K)
私は、普段お水を飲むという習慣が無いから、まずはここからですね。
小麦粉などのスローな食品は、発酵する、微細化するなど、
よりファーストにする切り口は今後面白いかもしれません。
うーん、やはり異なる業界の方々とお話ししていると刺激になりますね。
本日は、どうもありがとうございました!(髪もバッチリきまっている!)