半数を超えたら導入

今回は、私の起業の相談に乗ってくれたカリスマ美容師の橋本光弘様です。

なんと私の髪をカットしながらの対談となりました。

hairhythm オーナー

JSL(日本頭皮環境改善研究所)理事

育毛コンシェルジュ 橋本 光弘 様


平成14年からコンテストに出場し、安木會 新日本髪部門優勝を皮切りに、数々の大会で受賞。

主な受賞歴 平成18年HIRO YAMAMOTO CUP 新日本髪部門優勝

平成18年 国際美容協会山野芸術祭 新日本髪部門最優秀賞

平成24年 HIRO YAMAMOTO CUP 新日本髪部門、創作ヘア部門同時優勝 他50以上


(菊池:以下K)

元々はいわゆる田舎の美容院って感じだったでしょう?

現在に至る経緯について教えてください。


(橋本様:以下H)

親が美容院をやっていたおかげで、実家で家賃ゼロという形でのらりくらいやっていました。

ただ歳を重ねていった時に、このままで良いのかな?と不安もありました。

そんな時、とある若い男性のお客さんから

「毛が抜けて仕方がないねん。何か良い方法はないか?」と言われました。

頭皮が柔らかい方が良いのかなと思い、ヘッドスパを始めたのですが、なかなか効果が出ず、

大手の門を叩いた方が良いのかな?って言ったのですが、

大手だと入り口の段階でかなりの費用がかかるから、何か良い方法を探して!って事になりました。

あれこれ探したら、名古屋に長年育毛に特化した美容院があり、

ちょうどその年に自分たちがやっている育毛のやり方をオープンにします(売ります)と。

そこで、抜け毛に悩んでいるか、もし習ったらする?って

お店のお客様にリサーチしたところ、3人いることが分かりました。


(K)

3人の声を聞いて始めたんですか?


(H)

タイミングもあると思います。

ちょうど育毛の師匠が育毛を学んだけれど、売り方が分からないので、

経営の師匠に教わりましたということで、私も経営コンサルタントの元で学びたいということで、

お店のやり方を変えて3年になります。


この師匠は、美容、エステ、痩身、ネイルなど主に個人事業主向けの経営コンサルタントで、

一定の収入を安定してあげることができるようになったら、

私一人では限界があるので、今度はこのやり方を伝える側になって下さいと言われました。


(K)

習う側から教える側になっているんですね?


(H)

育毛をどのように美容院に導入していくかというコンサルタントを行っています。

現在、全国の美容院三十数店舗を見ています。

美容院に必要な機器やシャンプーなど消耗品などのディーラーも行っています。


(K)

元々は美容学校の講師をやっていましたよね?


(H)

10年以上前からですが、今も続けていますよ。

美容師になってもう28年になりますが、初めはコンテストに出ていました。

いろんなコンテストに出て優勝し、教える側にと誘われて、全国の専門学校で指導してきました。

人に教えるということは自分の力にかえってくるので、

大変有意義な経験でしたが、正直お金にはなりませんでしたね。


(K)

東京や大阪だったらお金になったかもしれないけど、此処では難しいですね?


(H)

当時大阪からカットに来られる方も無いわけではなかったですが少なかったですね。

今育毛のお客様で滋賀や大阪など遠方からお客様がいらっしゃいます。

最近の技術革新で、毛を生やすことはそんなに難しいことではありませんが、

抜け毛を止めることは結構難しいです。

私はどちらかというと、抜け毛を止める方が得意です。


(K)

純然たるカットのお客様は減りましたか?


(H)

いえいえそんなことはありません。「2:8の法則」ってありますよね。

育毛の方が2割でカットが8割くらいで、売り上げはちょうど逆になります。


(K)

予約は間違いなく取れにくくなったよね?


(H)

コロナ禍ということもあり、前後に消毒したり、

基本お一人しかお店に入れないようにしていますから、1日のお客様の数は減りました。

田舎だけにしっかりやっています。一番繊細な人に合わせてちょうど良いと思っています。


(K)

実は髪の毛を切りに来るという行為以外に、情報収集に来ています。

コロナ禍のはるか以前からZoomで美容師仲間と勉強会や情報共有をしたり、

コロナに関しても緊急事態宣言が出る前に店を閉めたり、

早くからPCR検査を実施していました。


(H)

宣言前でしたからね。

どんだけ早いこと閉めるねんってお客さんから言われましたが(笑)


(K)

その後も定期的にPCR検査をして結果をLINEで発信してくれていました。

その姿勢が好感を持てたと思いますよ。

安心安全に留意し、新しいことにチャレンジしているところは

見習うべきことだと思います。


(H)

確かにスピードは大事にしています。新しい情報を仕入れたら、

色んな人に意見を聞いて、半数を超えたら導入してみます。

美容院のコンサルも今はリモートが中心です。


全国の美容院をコンサルすることで、人と繋がっていますし、

全国の最新情報を仕入れることが出来ます。

このヘッドスパマシンは、東京の2店舗が導入して、結構いいよって事から、

メーカーの営業に問い合わせたら、関西には3月以降になります、

説明だけなら最短で2月の半ばですかね?って言うから、

じゃ説明いらないから2月半ばに機械設置してって。

試してないのに?って困惑していましたが、

信頼している人が試して良かったというから大丈夫ですって答えました。

びっくりしていましたが。


元々は、農家向けにいちごの苗の根元に空気を送るための機械らしくて、

なかなか広まらなかったので、美容業界にということでした。


(K)

婚活ならぬ「根活」ですね。

以前ナノバブルで野菜の有機栽培をと取り組んだことがありました。

美容業界でペイするのかな?


(H)

既に1000店舗が導入したと聞いています。

実は、美容業界は25万店舗あるんですよ。

コンビニより多いですよね。

信号大国ニッポンの信号機が約20万ですから、それより多いです。


(K)

こういう言い方は不適切かと思いますが、

大半がいわゆる髪をカットするだけのところですよね?


(H)

いわゆる昔ながらの美容院というのが圧倒的に多いです。

ですからコロナで結構な数のお店が閉められたと思います。

都市部はファッションと直結する形のデザインで勝負していけますが、

田舎では地域密着や専門性が必要になってきます。

名古屋は縮毛矯正のメッカで、

癖毛を艶々にするということで全国から人が集まるんですよ。


(K)

またまた新しいネタの提供ありがとうございます!

それでは、今回の対談の中心となる「育毛と食」について

語っていただきましょう!


〜次回に続く〜